フランス支部の稽古は、月曜、木曜、土曜に行っています。といっても木曜は18時半からで時間が早く、私は参加したことがありません。
今日は月曜で、20時15分開始。少し遅れて参加しました。
例によって、空手2名とキックボクシング1名の3名がすでに練習を開始していました。
礼法を行って斬撃のあと、英信流の稽古を始めます。
木刀で大森流、英信流表、太刀打、詰合をゆっくり稽古しました。ゆったりゆったりです。木刀は軽いので、本当に余計な力は不要です。振り回そうと思っていなくても、振り回してしまいますが、それってやっぱり振り回そうと心のどこかで思っているわけで。
本当に体の一部のように切っ先にまで心を籠めるように意識をすることが大切だ。と感得した次第。
速く振ろう、つよく振ろうと思わず、むしろ余分な力や動きを排除することで速い動きに至る。そういう稽古を続けます。
「速やかならんと欲することなかれ」は論語の言葉。
政治に対してどのような態度で臨めばよいかという弟子の質問に対するお言葉です。
早く成果を上げたいと思うなという意味で言われていますが、私の取り組む抜刀術にも通じる教えですね。むしろ、抜刀術に対しての言葉ととらえると、二重の意味にとれます。
もう一つの意味は文字通り「速くしようと望んではいけない」という意味になりますね。
最近思うのは、人間の意識というのは、どこまで繊細になれるのかということ。
いや、あえて一般化する必要はないですね。自分はどこまで繊細になれるのか。
近頃はそんなことを考え考え生きています。
横雲を何度も抜いて、今日の稽古はおしまい。