久しぶりの更新になってしまいました。
ドイツへの出張や旅行、ベルギーへの買い出し、土曜出勤、土曜虚脱状態などが重なって稽古は継続していたものの、稽古日誌を更新できず。
普段の稽古場での稽古は、抜刀術では、大森流、英信流表、太刀打、詰合、大小詰、英信流奥を一気に行います。
ここで一息ついて。
剣術では、陽之表、陽之裏、三學圓之太刀。
これらの形を丁寧に行います。結構疲れます。
そのあとは、気になる箇所を振り返りながら自分の動きを研究しているうちに時間切れ。
稽古は上の写真の道場で行います。
フランス北部の田舎町の道場ですが、畳があって、日の丸の旗があって。
畳がカラフルすぎて、視覚に影響を受けますが、おおむねよい稽古場です。
でも、道場での週たった一度の稽古では、稽古にならず。
家でも少し時間が出来ると、できるだけ抜刀術の稽古をするようにしています。
といっても、刀(木刀)を振り回すにはスペースが限られているので、自然に英信流表の横雲、虎一足、稲妻といった技が中心になります。小さなスペースで出来る技になりますね。
家での稽古でも袴をつけます。普段着が着物ですので、袴をつけるだけですぐに稽古できるのがメリットです。普段着が着物というと驚かれますが、着物はとても楽なので、一度着物の楽を覚えてしまうと、手放せなくなります。
ただ、うっかり着物のまま外へ出てしまうと注目されるのが難点です。
日本でも注目されているなぁと思いましたが、今わたしはフランスに住んでいるのでした。散歩に着物と袴で出たところ、多くの方から質問攻めにあいました。でも、私はフランス語が出来ない。
仕方がないので、にっこり笑って「ボンジュール!メルシー!」を連呼して押し切りました。やっぱりフランス語を勉強しようかしら。
家での稽古も所詮は一時間以下の稽古時間にしかなりません。
そこで、普段の生活の中で工夫をすることになります。
立ち、歩き。鼠蹊部と膝、足首を緩めるようにします。姿勢も出来るだけ楽に、かつまっすぐに。家にいるときも、もっぱら正坐中心。私はもともと正坐が好きだったのですが、着物生活になってから正坐がぐっと楽になって、かなり長時間正坐を維持できるようになりました。PCに向かうのも、段ボール箱の上にPCを置いて正坐しています。今、この稽古日誌もそのように書いています。コタツを送らなかったのが敗因で、段ボール箱を重用する羽目になりました。
日々の工夫というテーマで、自分の武術に対する取り組みをまとめようと思ったわけですが、結局のところ、楽だから着物を着て、好きだから正坐で坐っているだけということに気付きました。
でも、時すでに遅し。