新しい刀(もちろん切れない居合刀ですけど)が届いて、ほぼ毎夜、居合の稽古をしています。
長大な三尺二寸の愛刀は、いろんなことを教えてくれる先生でもあります。
力で制御しようとすると、たちまち刃筋が乱れますし、スピードなんて受け付けない。
勢いに任せた操法はダメなんです。
自宅で毎夜行う稽古は、横雲や虎一足、稲妻といったスペースを必要としない形ばかり。
私の好きな形でもあるから嬉しいのですが、道場へ行く日はこれまで学んだすべての形をゆっくり復習するのです。
7月に入ると、フランスはバカンスモードですね。
いつも利用させてもらっているジムも、7月8月は利用者が少なくなります。
で、月曜から木曜までの18時から20時まで借してもらえることになりました。
仕事が忙しくて毎日はいけませんが、土曜の稽古と合わせて週二回くらいの稽古時間をもてるようになりました。
大森流、英信流表、太刀打、詰合、大小詰までの形を稽古するのですが、長く重い刀はこれまで誤魔化していた動きを的確に指摘してきます。
同時に師匠の声までも聞こえてきます。
復習というよりも、師匠の前での稽古を再現しているかのような気持ちです。
まだ工夫する余地はなく、ダメなところをひたすら確認するのみ。
自分の動きの至らなさを確認するだけの日々を送っています。
これが楽しいなんて、ちょっと異常かもしれませんね。
でも楽しいんですねえ。