日本に帰りました。合計3回ほど居合の稽古が出来ました。
うち一回は師匠に稽古をつけてもらえました。
フランスでは柔道用のスプリングのよく効いた畳の上で、三尺二寸の長大な刀で稽古をしています。
師匠に稽古を頂く前に、床の上で、三尺の居合刀に慣れておこうと前々日に三時間ほど稽古をしました。床の上はバランスがとりやすく、三尺の刀は扱いやすく。簡単に刀が抜けて、楽ちんでした。
広島では、師匠が来られる一時間前に道場に入ることが出来たので、そこでも三尺刀で入念に稽古をして、緊張をほぐします。
さて、師匠の前で稽古開始。大森流から英信流表まで、ゆっくり稽古です。
まず師匠が模範を示され、次いで私が(必死に)真似ようとします。
でもでも指導いただくのは、以前から注意を受けたことばかり。
少しは上達しただろうと思っていましたが、あまり進歩はなかったかもしれません。
こういう場面でも「だろう」で臨むのではなく「かもしれない」で対したほうが有効です。
坐り方、頭頂の向き、抜きつけ、振りかぶり、刀の握り、血振り、納刀。
すべてにおいて、指導を受けます。
よく理解できて、すぐに修正をしようとするのですが、うまくいかない。
頭で理解しても体が動けなければ仕方がないですね。
不肖の弟子たる私は、コツコツ稽古を積んでいくしか方法がありません。
あっという間の二時間の稽古でした。
実は初見の本部のお弟子の方がご一緒でした。
もう一年以上師匠について稽古されているとか。うらやましい。
すでに私より師匠について稽古をされている時間が長い。うらやましい。
つまりいつまで経っても私は末の弟子であるわけで、ポジティブに考えると、いろんな人から教えてもらえる機会があるということで、ネガティブに考えると・・・やめておきます。うらめしいになってしまう。
残念ながら今回は私も必死でしたので、まったくその方の稽古を見ていませんでした。
その夜は広島泊。鉄板焼きの店で広島焼きとアスパラベーコンを生ビール二杯で食べながら、必死にメモをとりました。
唯一、今回の稽古で自身の成長を感じれた点は、師匠の動きが非常によく見えたこと。いままで以上に師匠の動きに感動をしていました。
でも、酔っぱらって師匠からの指導事項を師匠の動きを思い出しながらメモをとるのはダメですね。ニヤニヤしながらメモを取っていたらしく、店の人から変な目で見られました。カウンターにしなければよかった。
三日目は師匠に教えて頂いたことを北大阪支部の方に展開しようと(実は単に自分の復習のためですが)、久しぶりに北大阪支部で稽古をしました。
私がグズグズしている間に、みなさん、稽古を積まれていることがよく分かる動きでした。うーん、負けていられない。
決意を新たに、フランスで頑張って稽古時間を確保しようと思った次第です。