日本帰国が決まりました。
長くこのホームページの更新をしていなかったので、アクセスする方法を忘れていました。2018年はあまりに忙しく、稽古はほとんど出来ていませんでした。日本に帰ってからがちょっと怖い。
ともあれ、また大阪に戻るので、北大阪支部の活動再開です!
これで、北フランス支部?の稽古日誌はお仕舞い。
帰宅してから夜の稽古を続けています。
稽古ができる天井の高い部屋を探してもらったので、大森流の稽古や立って行う稽古は無理ですが、英信流表は窮屈な思いをせずに稽古できます。
5月に日本で師匠の指導を受けた際、いろいろ教えて頂いたのですが、一番強く身に染みたのが姿勢でした。長身のため、少し首を前に傾けるようにしてしまうようです。長身でも姿勢のよい人はいますので、要するにこれまであまり姿勢を意識してこなかったツケが回ってきているということでしょう。
自分なりに姿勢には気を付けているつもりですが、意識しないと頭部が前へ倒れ勝ち。
夜の稽古は毎日30分程度ですが、割と充実した時間を過ごせています。
気にしているのは、頭部の位置と角度、力を抜くこと、鞘引きで抜刀すること、納刀は一文字にすること、などです。
どれも当たり前なのですが、気にし始めると十分には出来ていないことに気付きます。
居合は一人で稽古を積むことができる素晴らしい武術なのですが、たま~に寂しくなりますね。師匠のHPには柔術の稽古をしている写真がよく掲載されていますが、じつにうらやましい。
フランスで相手になってくれる人がいないか、真剣に探そうと思うこの頃です。
日本に帰りました。合計3回ほど居合の稽古が出来ました。
うち一回は師匠に稽古をつけてもらえました。
フランスでは柔道用のスプリングのよく効いた畳の上で、三尺二寸の長大な刀で稽古をしています。
師匠に稽古を頂く前に、床の上で、三尺の居合刀に慣れておこうと前々日に三時間ほど稽古をしました。床の上はバランスがとりやすく、三尺の刀は扱いやすく。簡単に刀が抜けて、楽ちんでした。
広島では、師匠が来られる一時間前に道場に入ることが出来たので、そこでも三尺刀で入念に稽古をして、緊張をほぐします。
さて、師匠の前で稽古開始。大森流から英信流表まで、ゆっくり稽古です。
まず師匠が模範を示され、次いで私が(必死に)真似ようとします。
でもでも指導いただくのは、以前から注意を受けたことばかり。
少しは上達しただろうと思っていましたが、あまり進歩はなかったかもしれません。
こういう場面でも「だろう」で臨むのではなく「かもしれない」で対したほうが有効です。
坐り方、頭頂の向き、抜きつけ、振りかぶり、刀の握り、血振り、納刀。
すべてにおいて、指導を受けます。
よく理解できて、すぐに修正をしようとするのですが、うまくいかない。
頭で理解しても体が動けなければ仕方がないですね。
不肖の弟子たる私は、コツコツ稽古を積んでいくしか方法がありません。
あっという間の二時間の稽古でした。
実は初見の本部のお弟子の方がご一緒でした。
もう一年以上師匠について稽古されているとか。うらやましい。
すでに私より師匠について稽古をされている時間が長い。うらやましい。
つまりいつまで経っても私は末の弟子であるわけで、ポジティブに考えると、いろんな人から教えてもらえる機会があるということで、ネガティブに考えると・・・やめておきます。うらめしいになってしまう。
残念ながら今回は私も必死でしたので、まったくその方の稽古を見ていませんでした。
その夜は広島泊。鉄板焼きの店で広島焼きとアスパラベーコンを生ビール二杯で食べながら、必死にメモをとりました。
唯一、今回の稽古で自身の成長を感じれた点は、師匠の動きが非常によく見えたこと。いままで以上に師匠の動きに感動をしていました。
でも、酔っぱらって師匠からの指導事項を師匠の動きを思い出しながらメモをとるのはダメですね。ニヤニヤしながらメモを取っていたらしく、店の人から変な目で見られました。カウンターにしなければよかった。
三日目は師匠に教えて頂いたことを北大阪支部の方に展開しようと(実は単に自分の復習のためですが)、久しぶりに北大阪支部で稽古をしました。
私がグズグズしている間に、みなさん、稽古を積まれていることがよく分かる動きでした。うーん、負けていられない。
決意を新たに、フランスで頑張って稽古時間を確保しようと思った次第です。
剣道の稽古に連れて行ってもらいました。
本当は居合稽古の相手を探していたのですが、同じ場所で剣道をやっていたため、覗いてみることにしました。竹刀一本と道具はフランスに持ってきてはいたのですが、本当に剣道をすることになるとは我ながら驚きです。
剣道をするのはほぼ3年ぶり?くらい。
貫汪館の防具稽古は剣道とは全く違うものですので、カウントには入りません。
剣道の動きが出来るのか、ちょっと疑問でしたが、さすがに十歳くらいから継続的にやっていたので、それなりに動くことは出来ました。
ただ、残念ながら剣道というゲーム性に集中してしまって、武術で学んだ体の遣い方ができませんでした。
反省は、やはり肩に力が入ってしまって、上腕の筋力で打突をしてしまったこと。
一方でよかったことは、肩に力が入ったものの、股関節は緩く遣えて飛び込んだりする足遣いをしなくてもそれなりに動けたこと。
でも、これはまだまだ大石神影流の動きではないですね。
剣道の稽古の中で、大石神影流の動きを模索したいと思います。足遣いがまったく違うので成り立つのかどうかよく分かりませんけれど。
ともあれ、形で心と体の遣い方を学んで、それを剣道という形を離れた実践の場で試すことは、それなりに意義のあることだと思いました。
非常に疲れてしまったので、毎週稽古はできないとは思いますが、体遣いの実践の場として利用させてもらおうと思います。
最近は英信流奥から稽古しています。基本的には大森流、英信流表、太刀打、詰合という順番で稽古すべきだと思いますが、そうするとこれまでの稽古量が不足している英信流奥の稽古を始めるときには、それなりに疲れている。慎重に稽古したいのに注意が散漫になってしまう。ということで、順番を変えて奥から始めて大森流で終わるという稽古になっています。
はじめは空手やキックボクシングをやる仲間と一緒に稽古をしていましたが、土曜は家族と過ごされたりするので、今では私ひとり。静かな環境で黙黙と稽古。
三尺二寸の長刀にも随分慣れてきましたが、ふとしたときに力でコントロールしようとするので油断は禁物です。この長刀が教えてくれる太刀の道とこれまでの師匠や兄弟子に教えて頂いたことを頼りにひたすら自分を見つめる稽古です。
師匠のホームページの確認も欠かせません。
海外の単身赴任をして、しみじみと実感していますが、居合を学んでいてよかった。
一人で飽きずというのは、幸せなことです。
相手が一人でもいれば、大小詰の稽古も出来るのですが、これはぜいたくでしょう。
もちろん大石神影流の稽古もするのですが、これは本来二人で稽古するものですから、一人ではやっぱり少し物足りない。
ともあれ、一人稽古ができる今の環境に感謝です。
そんなことを思って稽古をしていたのですが、今日は道場を借りている市の市長さんが来られました。実は仕事でもたくさん支援をもらっていて、面識があります。
仕事の上でのサポートに対する感謝とともに、よい道場を使わせてもらっていることに感謝申し上げようと思ったのですが、…フランス語が話せない。。。
感謝を伝えられないというのは残念なことです。
これくらいは言えるようにしておこう。次回に備えて。
今、稽古で気を付けていることを書いておきましょう。
1)姿勢
力を抜くことを追求していくと、いわゆる「よい姿勢」ではなくなってきました。
ちょっと猫背気味でしょうか。一人での稽古なので、写真も撮れず分からない。
でも、楽に動けるようになってきたような気がするので、もう少し気を付けてみます。
2)初動
静かに動き始めるように注意を払うこと。いつ動いたか分からないくらいそっと動き出すように。先日、師匠のホームページで初動の大切さが取り上げられていたのは、嬉しいことでした。
3)動きを滞らせない
そして一旦動き始めたら、止まらぬように。一か所だけ動かすのではなく、全身が少しずつ動くように。意識としては、体を小さく使っているように感じています。これも注意していきたい。
4)師匠の前で
最後に大切なのは、いつも師匠の前で稽古しているような気持ちで取り組むこと。
たまに忘れてしまって、ぐずぐずな稽古になってしまうことがあります。
礼法を丁寧に行って、ゆったりとしかし気を抜かず稽古を続けていると、清々しいよい気分になります。
ぜいたくな時間です。